東京音楽大学付属民族音楽研究所
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2017年度 公開講座No.4

中央アジア・キルギス民族楽器アンサンブル「オルド サフナ」を聴く

3弦のコムズや口琴などを使った民族楽器ユニット「オルド サフナ」の演奏をはじめ、歌手や、世界一長いと言われる叙事詩「マナス」の語り手による実演を紹介。中央アジアの音楽文化を深く知る、絶好の機会となるでしょう。

キルギスの音楽と楽器

天山山脈とパミール・アライ山脈に沿うように位置する中央アジアの「天空の国」キルギスКыргыз共和国。1991年にソ連より独立。日本の約半分(198,500㎢)の国土に、約600万人が暮らす。首都はビシュケク。国語はキルギス語、公用語はロシア語。
遊牧民であったキルギス人は、平地で遊牧を行うカザフ人やトルクメン人とは異なり、山の麓から頂上までを「垂直方向に」移動し、また狩猟も生活の中で重要な位置を占めていた。厳しい自然のなか、頻繁な移動を伴う遊牧生活では、物はなるべく軽く、小さく、持ち運びやすくする必要がある。このため、楽器も小型である。また、険しい山々によって人々の交流が制限されていたため、音楽は個人や、少人数での楽しみのために演奏されるのが普通であった。それゆえ楽器の奏法は即興的で、音もあまり大きくない。
楽器には、キルギスの国民楽器とも言われる3弦の撥弦楽器コムズをはじめ、2弦の擦弦楽器クル クヤック、口琴オーズ コムズ(鉄製の物をテミル コムズ、木製のものをジガチ オーズ コムズと呼ぶ)、縦笛チョールやチョゴイノ チョール、横笛スブズグ、土笛チョポ チョール、太鼓ドブルバスなどがある。

オルド サフナ ОРДО САХНА

キルギスを代表する実力派民族楽器ユニット。「オルド サフナ」は「ハン(汗)の舞台」の意。演出家ジャパロフ シャミルЖапаров Шамильにより1999年に結成された。2005年愛知万博公演・川崎公演以来、2度目の来日。民族音楽の保持、発展、普及活動の傍ら、ソ連時代に録音された古い曲の復元や研究にも力を注いでいる。

CD:「伝説の音楽 Музыка легенд」(2000年)、「遊牧民の歌 Песня кочевника」(2001年)、「火の馬 Огненные лошади」(2007年)。

来日メンバー

ジェティゲン ウール アスカット Жетиген уулу Аскат(ヴォーカル、コムズ、テミル コムズ)

ソヴェット ウール テミルラン Совет уулу Темирлан(チョール、チョゴイノ チョール)

オムルガズ ウール ジュルガルベック Өмүргазы уулу Жыргалбек(コムズ、テミル コムズ)

バルマンバエフ エルラン Барманбаев Эрлан(スブズグ、チョポ チョール)

アティロフ アイナザル Атилов Айназар(クル クヤック、テミル コムズ)

マンベタリエワ ティナティン Мамбеталиева Тинатин(バス クィヤック、テミル コムズ)

アイダラリエフ アカイ Айдаралиев Акай(ドブルバス)

サグノワ グルザイル Сагынова Гулзаир(ヴォーカル、コムズ、ジガチ オーズ コムズ)

ジャパロワ チョルポン Джапарова Чолпон(ディレクター) 

ルスクロワ グルザダ Рыскулова Гулзада(歌手)

伝統とオルタナティヴの融合、自然との調和を探求し、古代、民族、現代、ロック、民俗等の音楽を結びつける、ジャンルを超えたミュージシャン。その歌声は、精神性、平和、調和、祖国の英雄、自然の力を語る。オシュ州教育学院卒業。コムズ、口琴などの楽器も演奏。

ママダリエフ カミル Мамадалиев Камил(マナスチ~英雄叙事詩マナスの語り手)

1981年タラス州生れ。1999年タラス国立大学文学部に入学、大学に在籍しながら児童センターの教員になる。2011年から現在に至るまで「マナス・オルド」学校で「マナスを知ろう」という内容の授業の教員をつとめる。1993年から現在に至るまで、コンクールやフェスティバルでの受賞多数。

講座詳細

開催日時 2017年11月22日(火)18:30開演(18:00開場)
場所 東京音楽大学J館スタジオ
入場料 入場無料・全席自由
申し込み 予約不要。当日先着順のご入場となります。
定員 200名
進行 ウメトバエワ カリマン Уметбаева Калыйман(民族音楽研究所社会人講座講師、オルド サフナ来日公演2017実行委員会 代表)
監修 甲田 潤 Kouda Jun (民族音楽研究所専任研究員)

会場地図

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